なぜこんなに全員スムーズに起業したのかの考察

開催情報

ファシリテーター THINGi開発ファシリテーター 石原佳史子(えんまり)
開催日 2020年7月13日
開催場所 ベンチャーデスク銀座

ファシリテーター日記

ビジネスボードゲームTHINGi(シンギ)を使ったパーソナルワークスタイルデザイン教室を銀座で開催しました。

私はこれまでの1年間、のべ200名ほどの方と一緒にこのTHINGiのプレイの様子を見てきました。

その中でも、群を抜いて今回は、とてもスムーズなゲーム展開だったように思います。

ただし、4人中目標達成=クリアできたのは1人だけ。目標が高めだったのもあり、スムーズにゴールできたわけではないのですが、ジョブチェンジのスムーズさ、危険回避力、クエストへのチャレンジ。色々な面でスムーズだったように感じています。

そしてその割には、かなり時間が経過していました…。

通常なら16時半には終わっているところ、ゲーム自体が終わったのが17時。

振り返りの時間をしっかり取れなかったのはとても悔やまれます。

ですので、参加者さんがどう感じたかではなく、今回はファシリテーター視点でどういう展開だったのかを考えてみたいと思います。

先に参加者さんのご紹介。

りんりんさんこと、菅原さん。モンテッソーリ教育の専門家で、お母さん向けの幼児教育をされています。参加は2回目ですが、コラボ開催を共同で2度行ったことがあります。

もうおひとり、女性の参加者の石津さん。ヒプノセラピーと言うNLPベースのコーチングをされている方。癒しボイスをお持ちです。ヒプノ=催眠なのかと思っていたのですが、どうやらそちらではないみたい。

あとのお二人は男性で、どちらも保険業の方。

西城さんは、いつもとってもおしゃれで、そしてシュッとしていて、人と人とをつなぐのが好きな方。私もとてもお世話になっています。

最後に、幸田さん。同じ保険業でもタイプは違うな~と思います。ワイワイが好きな感じで、この後も交流会にお誘い頂き、ご一緒させていただきました。

今回、現時点で感想を頂いたのは西城さん(時間の関係上)。

西城さんのご感想は…

 西城さん 

参加する前は、「ボードゲーム…?」と明確なイメージができない状態でした。

開始する前のルール説明がとても分かりやすく、スライドのデザインもナイスでした。

テーマをビジネスに絞り、ビジネスステージを3つに分けたことによって、参加者の属性ごとの反応も違って楽しかった。

単にコマを進めてお金を増やすだけではなく、思考やワーク、コミュニケーションも織り交ぜているのが良かったです。

これをファシリテーター一人で全体のコントロールをするのはなかなか大変そうですね。

THINGiでの通貨単位にしても良いのかなーと思いました(はっきり「円)とは言っていなかったので)。

学校の先生など、公務員の方に体験してもらうと面白いかも。

本日はありがとうございました!!

西城さんにはファシリテーターは大変そうに映ったかもしれませんが(西城さん、優しいので♪)、実は私はファシリテーターは楽なポジションだなーと感じています。

というのは、THINGiというボードゲームが勝手にプレイヤーに語りかけ、それをちょっとだけフォローしているに過ぎないからです。

THINGiは相手の意識やモチベーションを引き出すコーチングや、ビジネス感覚、ビジネス設計力を養うコンサルティングの要素もあるのですが、そのスキルがファシリテーターにさほど多くなくても(ビジネス初心者であっても…)こなすことができます。

現に、まったくビジネス経験のなかったメンバーがファシリテーターにはいますが、しっかりとTHINGiを扱ってくれています(もちろんレクチャーはしますが)。

THINGiが勝手にコンサルティングもコーチングも行ってくれて、それをまるで、ファシリテーターが行っているように見せてしまう…。ありがたいですし、そう思ってもらっておいていいかも(笑)。

さて。考察です。

今回全プレイヤーがなかなかにスムーズに進んだわけ。

THINGiの特徴のひとつは、現実に即していること。よく、「人生ゲームみたいな感じですか?」と聞かれるのですが、すごろく形式で進めていくところは似ていますが、大きな違いは現実感にあります。

最初は、過去やこれまでの判断基準でいろんな選択肢が現れた際に、選択を繰り返していきます。

でもそうすると、「なんだか欲しいカードが集まらない…」「カードが偏ってしまう…」ということが起こりやすくなります。

そこからは、半数に分かれます。半数は、そのまま自分の判断基準を貫き通す方。そしてもう半数は、ゲームでもあるし、普段はしない思考に切り替えてみる方。

今回はどちらのタイプもいらしたので、一概にどちらが優れているということではありません。

だとしたら、今回の参加者さんは今までの判断基準で十分目標を叶える能力をお持ちだったか、もしくはすぐにそれに気付いて、判断基準を変えた。このどちらかだったのではないかと思うのです。

確認させてもらうことは出来ませんでしたが、今のままの延長線上にある未来を求めているのか、それとも軌道修正していきたいのか。もし軌道修正していくとしたら、どう変えていくのか。それが意識的か、無意識にかは分かりませんが、よく自分を分かっているメンバーだった、ということなのかもしれません。

またぜひ、2度、3度と受けてみて頂きたいと思います!

ありがとうございました!